コンパクトMacのメモリ増設方法

Update 2001.9.29

コンパクトMacの各機種のメモリ増設はどのようにやればよいのでしょう。「Apple Spec. Database」や「Old Mac超蘇生マニュアル」などを参考にして、コンパクトMacのメモリ増設についてまとめてみました。


コンパクトMacのメモリの仕様

コンパクトMac

最大メモリ容量

オンボードメモリ

SIMMスロット

最低メモリ速度

Note

128K

128KB

128KB

N/A

aa

-------

512K

512KB

512KB

N/A

aa

aa------

Plus

4MB

0

30Pin X 4

150nS

2チップ 1MB SIMMは使えない

SE

4MB

0

30Pin X 4

150nS

2チップ 1MB SIMMは使えない

SE/30

32MB

0

30Pin X 8

120nS

16MB SIMMを8枚用意すれば最大128MBまで可

Classic

4MB

1MB+1MB(拡張ボード)

30Pin X 2

120nS

RAM 拡張ボード必要
2チップ 1MB SIMMは使えない

Classic II

10MB

2MB

30Pin X 2

100nS

4MBのSIMMが使える

Color Classic

10MB

4MB

30Pin X 2

100nS

4MB SIMM 2枚追加しても10MBにしかならない。

Color Classic II

36MB

4MB

72Pin X 1

80nS

0------


30Pin SIMMの種類

写真の上から2番目の4Mbit チップを2個搭載した1MBのSIMM(2チップSIMM)は、Plus、SE 、Classicでは使用できません。チップが9個搭載されたもの(パリテイ付き)とチップが8個しか搭載されていないもの(パリテイ無し)がありますが、どちらでも使用できます。

256KB SIMM

TMS4256などの数字が書かれたチップ(256Kbit チップ)が8個のっています。

2チップ1MB SIMM

M514400Aなどの数字が書かれたチップ(4Mbit チップ)が2個のっています。

1MB SIMM

KM41C1000AJなどの数字が書かれたチップ(1Mbit チップ)が8個のっています。パリテイなしです。

4MB SIMM

M514400Aなどの数字が書かれたチップ(4Mbit チップ)が9個のっています。パリテイ付きです。

   

128K, 512K Mac

ロジックボードにメモリチップが直付けされていて、SIMMソケットはありません。従って128K, 512K Macでは通常メモリの拡張はできません。128K Macはロジックボードのメモリチップ交換により512KBになっているものが多いようです。

  


Plus

30PinのSIMMを1MB 4枚と交換することにより4MBに拡張できます。その場合はリセットスイッチの近くにあるROM SIZEと捺印して白線で囲ってある抵抗R8, R9の2本をニッパーで切断して取り除きます。抵抗の足は完全に切り取らなくても写真のように片方の足を切断しておくだけでも大丈夫です。

 

 


SE

30PinのSIMMを1MB 4枚と交換することにより4MBに拡張できます。その場合はSIMMソケットに近くにあるRAM SIZEと捺印して白線で囲ってある抵抗R35, R36の2本をニッパーで切断して取り除きます。ボードによっては、ジャンパーピンにより設定するようになっています。ジャンパーピンの場合はピンを取りは外しておきます。

 


SE/30

 

SE/30には30PinのSIMMスロットが8 個あります。2のバンクに分かれていて、同じ容量のSIMMをバンクAから4枚づつ搭載します。メモリ増設時にSEやPlusのように抵抗を切断する必要はありません。8MB以上のメモリを使用する場合には、機能拡張「MODE32」が必要です。

 


Classic

Classicはロジックボードに1MBのメモリが搭載されています。メモリの増設は、ロジックボードのメモリ拡張コネクタにメモリ増設用の小さなボードを刺して、そのボードにSIMMを2枚まで増設できる仕組みになっています。

 


Classic II

Classic IIはロジックボード上に30Pin SIMMソケットが2 つあります。4MBのSIMMを2枚搭載することによりロジックボードの2MBと合わせて合計10MBまで増設できます。

 


Color Classic

Color Classicにはオンボードで4MBのメモリが搭載されています。30Pin 4MBのSIMMを2枚追加することが出ますが、その場合でも最大10MBしか認識されません。

 


Color Classic II

Color Classic IIにはコンパクトマックで唯一72Pin SIMMが使われています。32MBのSIMMを追加するとオンボードの4MBと合わせて最大メモリ容量36MBとなります。

 



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