2000.12.27　Update

秋葉原でジャンクなPB100を2000年の春頃に入手しました。メモリは最大の8MB搭載されていましたが、HDDがお亡くなりになっていて、バックライトも点灯しませんでした。niftyのfmacusの20番会議室で色々と教えてもらい、バックライトを復活させることができました。20番会議室でPB100のバックライトの故障について、また話題になっていますので、バックライト修理についてまとめてみました。

デイスプレイユニットを取り外すところまでは、「まりもの研究室」に詳しく掲載されています。そちらを参照して下さい。手抜きしてます。（笑） デイスプレイユニットと本体を接続しているコネクタを取り外して、デイスプレイユニットを本体から分離します。

デイスプレイのちょうつがい固定ネジの取り外し

デイスプレイを開け閉めするちょうつがいを固定しているネジを取り外し、四角い補強板を取り外します。左側にも同じものがあります。

デイスプレイのちょうつがいカバーの取り外し

デイスプレイのちょうつがいのカバーを横に引き出して取り外します。左側にもあります。

デイスプレイの隠しネジの取り外し

コントラスト調整、バックライト明るさ調整のつまみを引き抜きます。つまみの下にある隠しネジをゴムカバーを取り除いてから取り外します。隠しネジは左側にもあります。

　デイスプレイカバーのツメの取り外し

いよいよ、デイスプレイカバーの取り外しです。デイスプレイカバーはツメでデイスプレイ本体に固定されています。カバーと本体の間の溝に爪を入れて少しづつすき間を広げて行きます。左右少しづつ気長に溝を広げて行くとデイスプレイカバーが取り外せます。デイスプレイカバーのツメは、本体の方（裏面）を上側に、カバーの方（表面）を下側に引っぱるとはずれる噛み合わせになっています。

　デイスプレイカバーの取り外し

ツメがはづれたら、デイスプレイカバーを取り外します。デイスプレイカバーを取りはずと液晶パネルのフレームやインバーター回路を覆っているアルミのシールドカバーが見えてきます。

　

シールドカバーの取り外し

アルミのシールドカバーを固定しているネジ1 本を取りはずとプリント基板が見えてきます。左側が液晶パネルのフラットケーブル接続用のコネクタ基板、右側がバックライトを点灯させるインバーター回路です。

液晶パネルの取り外し

液晶を固定している四隅のネジを取り外します。液晶から出ているフラットケーブルは、フラットケーブル接続用のコネクタ基板の裏面でコネクタ接続されていますので、これを引き抜いてから液晶パネルを取り外します。このフラットケーブル接続用コネクタには、固定用のツメはありません。まっすぐ引き出せば取り外せます。取り外すときより、元にに戻すときに、フラットケーブルを破損しないよう注意が必要です。

　

蛍光管の取り外し

最後に蛍光管を固定しているアルミ板のネジ２本を取り外し、アルミ板を取り除いてから蛍光管を取り出します。液晶パネルの蛍光管は片側に1本しかついていません。

　

蛍光管を交換します。長年使われた蛍光管は、端の方が黒くなっています。蛍光管の電極はリード線で半田付けで接続されています。元の蛍光管のリードを取りはずして新しい蛍光管に半田付けします。蛍光管に極性はありません。

インバーターの代用品

蛍光管を交換してもバックライトが点灯しない場合は、インバーターが故障しているかもしれません。PB100と同じ形状ではありませんが、PB100でなんとか代用できるインバーターを秋葉原のパーツ屋で見つけて、モデムの搭載スペースに無理やり載せてみました。高さが少しオーバしていましたが、ぎりぎり収納できました。バックライトの輝度調整はできませんが、なんとか代用になりました。

インバーターの輝度調整の不良の対処

蛍光管を交換してもバックライトが点灯しなかったので、インバーターが故障しているものと思っていましたが、インバータ基板の入力端子をテスターで調べたところ、ロジックボードから輝度調整の電圧が来ていないことがわかりました。思考錯誤の結果写真のようにジャンパー線を1 本つけ加えることにより、輝度調整はできませんが、バックライトを点灯させることができました。１番上の端子と上から３番目の端子を接続します。

復活したバックライト

結局、バックライトが点灯しなかった原因は、蛍光管の寿命ではなくインバーターの故障でもありませんでした。ロジックボードの輝度調整回路が故障していましたが、ジャンパー線を１本追加して、バックライトは復活しました。

バックライトの明るさ調整

デイスプレイの下にある明るさ調整つまみでは、バックライトの明るさの調整はできなくなってしまいましたが、コントロールパネルに「Portable 」機能拡張を入れると「スクリーンコントラスト」の高低の調整でバックライトの明るさを調整することができます。（2000.12.27追記）